「日本の教育方針は自分の子どもに合わない気がする」
「子どもの個性を伸ばしてくれる学校がいい」
など、子どもの教育に悩んでいる方もいるでしょう。
最近では、子どもの個性や特性を大切にするために、教育移住を選択する家庭も少なくありません。
そこでこの記事では、教育移住の概要や、国内・海外それぞれの教育移住のメリット・デメリットを紹介します。
子どもの個性や特性を伸ばせる環境を見つけて、将来の可能性を広げてあげましょう。
教育移住とは
教育移住とは、子どもに合った教育を提供する学校がある地域に引っ越すことです。この教育移住は、海外だけでなく国内でも人気が高まっています。
新型コロナウイルスの影響でリモートワークの増加や、フリーランスとしての活動が注目され、移住自体のハードルが低くなりました。
国内移住は、都会から自然豊かな地方に引っ越し、教育水準の高い学校や個性を伸ばしてくれる教育方針の学校を選ぶ家庭が多い傾向にあります。
一方で、海外移住は、国内移住と比べて費用はかかりますが、日常生活で言語や異文化に触れることができ、国際的な視野や子どもの個性に合った環境を求める家庭に人気があります。
国内・海外移住の共通点として、子どもに良い学びや環境を与えるために移り住む方が多いようです。
国内で教育移住する魅力3つ
国内で教育移住するメリットは3つあります。
- 子どもに合った教育を選べる
- 自然の中で学べる学校が多い
- 国内なので移住しやすい
それぞれ詳しく解説するので、国内の教育移住を考えている方は参考にしてください。
子どもに合った教育を選べる
教育中心で移住するため、自分の子どもにあった教育環境を選べます。
都会の学校では生徒数が多いので、先生との距離も遠くなりやすいでしょう。また、集団で過ごすため協調性を求められることも多くなります。
そのため「子どもの個性を伸ばしたい」「特性を大切にしたい」と考えるなら、子どもに合った教育方針の学校のほうがいいでしょう。
最近では、自己教育力を育てる「モンテッソーリ教育」や自己教育力と協調性を育む「イエナプラン」、個性と主体性を重視した教育の「シュタイナー教育」などの教育方法に関心が集まっています。
これらの教育方針を取り入れている学校も多くなっているので、気になる教育法から学校を見つけるのも一つの方法です。
また、少人数制の学校のほうが、生徒と先生の距離も近く、子どもと向き合ってくれる可能性も高いでしょう。
自然の中で学べる学校が多い
国内の教育移住では、都会よりも地方の学校を選ぶケースが多いため、自然の中でのびのびと学習できる環境が手に入ります。
また、都会の学校ではできない体験や学び、運動する機会が増えるのも国内教育移住の魅力の一つです。
四季を感じながら、子どもの好奇心や感受性を豊かに育むことができるでしょう。
国内なので移住しやすい
国内での教育移住の場合、海外への教育移住と比べるとそこまでハードルは高くありません。
なぜなら、海外への教育移住の場合、言語やビザ、仕事などさまざまな問題を解決する必要があるからです。
しかし、国内の教育移住なら、国境を超える必要も、言語の壁にぶつかる心配もありません。仕事もリモートワークで対応できる会社なら転職する必要もないでしょう。
このように、海外と比べた場合、国内の教育移住は実現しやすい傾向にあります。
国内で教育移住するデメリット2つ
国内で教育移住するデメリットは2つあります。
- 習い事できる教室が少ない
- 生活の利便性が低下する
デメリットも理解したうえで、国内の教育移住を検討しましょう。
習い事できる教室が少ない
地方の場合、都会と比べると習い事ができる教室の種類や数が少ない傾向にあります。
そのため、子どもが「習いたい」と思っても、教室が見つからず、習い事をさせてあげられない場合もあるでしょう。
生活の利便性が低下する
地方の場合、インフラが十分じゃなかったり、欲しいものがすぐに購入できなかったりなど生活の利便性が低下します。
また、地方は車社会なので、車がないと買い物や習い事の送り迎えが大変になります。
地方の生活を不便に感じないために、事前のリサーチや対策をしておきましょう。
海外に教育移住する魅力5つ
海外に教育移住する魅力は5つあります。
- いろいろな国の文化に触れ、視野が広がる
- 個性を大切にし、強みを伸ばせる環境がある
- 自己表現が豊かになる
- 各国に友達ができる
- 帰国枠で受験できる
国内と比べて簡単に移住できませんが、海外への教育移住はメリットが多く、魅力的です。
国内と海外どちらの教育移住が子どもに合っているか、ぜひ比較しながら読んでみてください。
いろいろな国の文化に触れ、視野が広がる
移住先によっては、さまざまな国籍の人が住んでいるため、それぞれの言語や文化、宗教などに触れる機会が多くなります。そのため、自然と視野が広がり、多様性を受け入れられるようになるでしょう。
ただし、国によっては日本のように同じ国籍や文化をもっている人が多く住んでいることもあります。
多国籍の中で学んでほしい場合は、事前に移住先の特性について調べておくことが大切です。
個性を大切にし、強みを伸ばせる環境がある
移住する国にもよりますが、海外では個性や特性を大切にしてくれる傾向にあります。
日本は協調性を求めるため、周りに合わせない言動は注意されます。例えそれが子どもの良い個性だとしても、日本の学校は「やめなさい」と指導されるでしょう。
しかし、海外は子どもそれぞれの違いを大切にして、強みを伸ばしてくれます。そのため、自分に自信を持ち、きちんと自分の考えを言えるような大人に成長する可能性が高くなります。
このように、子どもの個性をどんどん伸ばしていきたい家庭には、海外の教育移住は合っているでしょう。
自己表現が豊かになる
海外の方は、愛情表現や感情表現が豊かで、自分の気持ちや考えなどを伝えることが得意です。
日本の場合、ありがとうや自分の意見など恥ずかしくて言えない方も多いでしょう。
しかし、海外では日常的に言うのが当たり前なので、小さい頃からそのような環境で生活していると、自己表現が豊かな子どもに育つ可能性が高くなります。
多くの国に友達ができる
現地の学校に通うのか、インターナショナルスクールに通うのかで変わってきますが、多国籍な生徒が在籍している学校なら、のちのち多くの国に友達ができるでしょう。
グローバルな友人関係は、国際的なネットワークを築く基盤になります。また、異なる文化や価値観を持つ友人と交流することで、コミュニケーション能力や適応力の向上も期待できます。
異文化への理解や語学力も自然と身につくため、将来のキャリアにも役に立つでしょう。
帰国子女枠で受験できる
高校卒業後、日本の大学に進学する可能性がある場合、大学の「帰国子女枠」で入試を受けられます。一般入試と比べて競争率が低い傾向にあるため、受験に有利になる可能性があります。
大学も海外進学を検討している方には関係ありませんが、子どもが大きくなって「日本の大学に進学したい」と言う可能性もあるため、このような受験枠があることを頭の片隅に入れておくといつか役に立つかもしれません。
海外に教育移住するデメリット3つ
海外に教育移住するデメリットは3つあります。
- カルチャーショックを受ける
- 日本語や日本の文化に疎くなる
- 学費が高額
異文化や国際交流ができ、個性を大切に伸ばせる海外教育ですが、デメリットも存在するので理解しておきましょう。
カルチャーショックを受ける
海外の学校や生活の中で、今まで過ごしてきた日本の文化とは違う習慣に驚き、慣れないこともでてくるでしょう。
カルチャーショックを受けるのは最初だけかもしれませんが、子どものメンタルケアをできる限りしてあげることが大切です。
親子でカルチャーショックを受ける場合は、共感し合って、共に乗り越えていくという意識が親子の絆をさらに強くするでしょう。
日本語や日本の文化に疎くなる
当たり前ですが、海外で暮らしていると日本語や日本の文化に疎くなります。
英語のほうが気持ちを伝えやすく感じることが多く、日本語での会話を嫌がる子どもも少なくありません。そのため、英語があまり得意ではない親御さんは苦労することもあるでしょう。
また、海外での生活に馴染むことで子どもの価値観が海外寄りになり、日本の価値観で生活してきた親御さんは理解できないことも増えるかもしれません。
さらに、日本の文化に触れる機会がなくなるため、親御さんが積極的に日本の文化や歴史などを伝えてあげる必要があります。
親子の間ですれ違いが起きないように、話し合いができる親子関係を築いていけるかがポイントになるでしょう。
学費や物価が高額
通わせる学校によっては学費が高く、国によっては物価自体が高いため、日本で暮らすより多くの収入が必要になるでしょう。
例えば、海外のインターナショナルスクールの場合、年間約200万円かかるといわれています。それ以上の学校もあるため、卒業まで払い続けられるか考える必要があります。
また、為替や物価はいつどのように変動するかわかりません。そのため、徹底リサーチしたうえで、計画的に考えるようにしましょう。
教育資金に関しては「【FPおすすめ】子どもの教育資金を安心して貯める方法!いくら貯める?積立NISA?」の記事もおすすめ!
教育で後悔しないために教育移住を検討しよう!
教育移住とは、子どもに合った教育を提供する学校がある地域に引っ越すことです。
国内移住では、自然豊かな地域や教育水準の高い学校を選ぶ家庭が多く、費用面で有利です。
一方、海外移住は費用がかかるものの、異文化体験や国際的視野の広がりを求める家庭に人気です。
子どもに合っている教育環境を見つけて、早い段階から準備していきましょう。
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